株式投資で成功するには?個別銘柄への投資戦略4選〜ウォール街のランダム・ウォーカー

2020/02/27

資産運用 資産運用-基礎

 

「ウォール街のランダム・ウォーカー」の読書備忘録その3です。


前の記事では、 より確実性の高い投資戦略とは、「長期のインデックス投資」を「ライフサイクル別のポートフォリオ分散」で実施することであるとまとめました。

とはいえ、インデックス投資では個別銘柄のような急な値上がりは期待できません。

(勿論、だからこそ急な値下がりリスクも個別銘柄より限定的と言えるのですが…)

この記事では、長期のインデックス投資を基本戦略としながらも個別銘柄にも挑戦したいという人向けに、成功率が高い個別銘柄への投資する際の戦略をまとめていきます。

個別銘柄の選び方:株で成功する為の秘訣・戦略4選

繰り返しになりますが、「株式投資で勝つ・儲ける」には「投資で使った以上の現金をゲットする」必要があるため、安い株価で買って高い株価になったら売る、というのが基本戦略となります。
株価を算出する計算式

株価=1株あたり利益(EPS)×株価収益率(PER)

そのため、「安い株価で買って高い株価になったら売る」ためには、いかにEPS・PERが低いタイミングで買うか・いかにEPS・PERが将来高くなりそうな銘柄を買うかがポイントとなります。

つまり、株式投資のリターンは次の3つの要因で決まってくるのです。
株式投資のリターンを決める要因

  • 1株あたり利益(EPS)の増加率
  • 配当の増加率
  • 株価収益率(PER)の上昇率

これを踏まえて、具体的にどのような判断基準で個別銘柄への投資をするべきか、という投資戦略は次の4つに集約されます。
個別銘柄へ投資する時の戦略

  • 最低5年間は、EPSの成長が市場平均を上回ることが期待できる銘柄を選ぶ
  • 企業のファンダメンタル価値が正当化できる以上の価格で銘柄を買わない
  • 近い将来ブームやミニバブルが起こりそうな、確固たる成長見通しのある銘柄を買う
  • なるべく売買の頻度を減らす

最低5年間は、EPSの成長が市場平均を上回ることが期待できる銘柄を選ぶ

これは 「1株あたり利益(EPS)の増加率」と「配当の増加率」に関係します。

個別銘柄への投資にあたり、もっとも重視すべきは長期的な利益成長率です。

株価は「EPS×PER」で算出できるので利益(EPS)の増加に比例して株価は上がる為、長期的な利益成長が見込める銘柄なら「 安く買って高く売る」を実現できる可能性が高いのです。

企業のファンダメンタル価値が正当化できる以上の価格で銘柄を買わない

これは「株価収益率(PER)の上昇率」に関係します。

過去実績の調査から、長期的な株式投資リターンの変動の約40%は、投資時点の市場平均PER水準によって決まると言われています。
出所:The Leuthold Group.(『ウォール街のランダム・ウォーカー』)

株価の決定要素の1つであるPERが高い時に買うと値下がりする可能性が高いですが、逆にPERが低い時に買うことができれば値下がりリスクを限定できるのです。

ではPERの高低はどうやって判断するのか?これはその企業の競合他社や市場平均と比較して判断します。

ここで注意すべきは、低PERの銘柄を見つけた時にすぐに買わずに、なぜ低PERのままなのかという理由をよく考える必要があることです。

低PERで株価が安くなっている銘柄は、今後の成長が期待できないとか多額の借金が必要なビジネスでリスクが高いとかで、他の投資家が買いたがらないというケースが考えられます。

株価は需要と供給で決まる側面もあるので、他の投資家が買いたがらなければ、その後の株価上昇は期待できないということになります。

その為、狙うべきは成長が期待できるのに他の投資家が目をつけていない低PER銘柄です。

逆に高PER銘柄は、すでに将来の成長期待を反映した株価で取引されているケースがほとんどなので、買う場合は注意が必要です。

なお、仮に高PERだとしても、市場平均よりも高い成長が期待されている(=相対的にPERが低い)銘柄であるなら買った時よりも高い株価になりうるとするGARP戦略という考え方もあります。

近い将来ブームやミニバブルが起こりそうな、確固たる成長見通しのある銘柄を買う

これは「株価収益率(PER)の上昇率」に関係します。

PERが上昇するというのは、その銘柄を欲しがる投資家が多いということです。

投資家が欲しがるということは、その銘柄は将来株価が上がりそうだ、つまり成長して株価の構成要素である利益(EPS)が増えそうだ、と投資家が評価するということです。

つまり、今後の成長が見込める銘柄は投資家が欲しがるため、PERが上昇しやすいのです。

なので、より多くの投資家(特に億円兆円単位の巨額資金を運用する機関投資家)が殺到するような、確からしい成長ストーリーを描ける銘柄を狙うべきです。

なるべく売買の頻度を減らす

これは、余分な費用を支払わずにリターンの目減りを防止する目的です。

投資には売買手数料やインカムゲイン・キャピタルゲインにかかる税金等のコストが発生します。

頻繁に売買すると、売買手数料とキャピタルゲインにかかる税金を都度負担することになります。

そのため、基本的にはバイ・アンド・ホールド戦略を基本とし、売買の頻度を減らすことがリターンの最大化に繋がるのです。

また、キャピタルゲイン課税の観点から、保有銘柄を売る場合は含み益のある銘柄ではなく、含み損のある銘柄から売るべきです。

株式投資の戦略まとめ

個別銘柄へ投資する時の戦略

  • 最低5年間は、EPSの成長が市場平均を上回ることが期待できる銘柄を選ぶ
  • 企業のファンダメンタル価値が正当化できる以上の価格で銘柄を買わない
  • 近い将来ブームやミニバブルが起こりそうな、確固たる成長見通しのある銘柄を買う
  • なるべく売買の頻度を減らす

こうして見ると、個別銘柄への投資戦略は、ファンダメンタル分析派の考え方をベースに「負けるリスクを可能な限り排除する」ことを目指していると言えます。

株式投資は、企業の将来稼ぐ利益という不確実な未来に賭けることで、そのリスクに応じたリターンを受け取れるのです。

未来は誰にも分からないので、株式投資において「こうすれば確実に儲かる」という方法はありません。

だからこそ、「負けないこと」「仮に負けてもダメージを最小限に抑えること」を目指すことで、株式投資の世界で生き残り今後の企業成長の恩恵を受けるというのが期待値の高い戦略なのかもしれません。


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