僕は、入社してから4年くらいは、自分の将来について不安が拭えませんでした。
この仕事を定年まで続けられるだろうか?
それが難しくて転職したとして、他の会社でも通用するのだろうか?
この不安は、仕事で色々な経験を積み、また経済や金融についての書籍や媒体で情報収集することで徐々に解消することができました。
不安の原因は、世の中の仕組みについて僕があまりに無知だったことなんです。
ところで、色々な書籍や媒体で勉強する中で気付いたんですが、内容が被っている本が結構あったんですよね。
振り返ってみると、このジャンルではこれさえ読んでおけば基本はOKという、他の本の内容もカバーされるようなエッセンシャルな書籍・媒体があったのです。
この投稿では、仕事ジャンルについてまとめています。
どれも僕が社会人1年目で出会いたかった書籍ばかりなので、参考にしてみてください。
金融ジャンルのオススメ本についての記事はこちら。
会計クイズを解くだけで財務3表がわかる 世界一楽しい決算書の読み方
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本の概要
公認会計士試験合格後に大手監査法人勤務を経て独立した筆者が、具体的な企業の決算書からビジネスモデルや優位性を紐解き、それを図解付きで説明している本です。筆者は、企業の決算書をグラフ化して表示し「この決算書はどの会社のものか?」と出題する「会計クイズ」を運営しており、本書はその「会計クイズ」を切り口に解説がなされています。
似たような業種でもなぜ原価率が違うのか、同じ業種でもなぜ利益率が違うのか等、決算書の数字の背景・理由を掘り下げ、分かりやすく説明されているので、会計知識が無い初学者にも理解しやすい構成です。
筆者自身、「日本人全員が財務諸表を読める世界を創る」ことを目指していると公言しているだけあり、数字アレルギーだった僕にも非常に分かりやすい一冊となっています。
企業へ与信するのに決算書へ触れる金融機関や商社の若手社員のみならず、顧客のビジネスを深く理解したい法人営業担当の方や、株式投資に興味を持ち始めた方にもオススメです。
wakipedia的この本の読みどころ
これは、まさに僕が若手社員の時に読みたかった本です。僕が配属された法人営業では、与信のために顧客の決算書を取得して分析し、それをもとに社内稟議を作成する必要がありました。
入社前に簿記3級は取得していたものの、簿記知識が実務でどのように活用できるのかがイマイチよく変わらず、決算書を取得してもチンプンカンプンでした。
色々な本を買って勉強し、それを実務で実践することで、入社2年目の終わり頃には、稟議作成の為の決算書の読み方や着目すべきポイントは理解できました。
それでも、決顧客のビジネスモデルや競合他社との差別化ポイントを読み解くには、決算書だけでは足りず、帝国データバンクのレポートは手放せませんでした。
結局、決算書からその企業のビジネスモデルや特徴・優位性を把握できるようになったのは、入社5年目で企画職へ異動した後でした。
企画職ではM&Aを担当していたので、対象となる企業が、どうやって稼いでいるのか、儲けの源泉は何か、継続的に稼げるかの判断では何に着目すべきか等、深く分析し理解する必要があります。
営業職での決算書分析以上に深く細かく分析する為、異動当初は戸惑い、勉強漬けの毎日でしたが、異動して2年が経つ頃には、企業分析のプロセスを網羅的に理解することができました。
企画職に異動して2年が経った頃にTwitterで筆者の会計クイズに出会ったのですが、その解説ページでは、僕が泣きながら毎日深夜残業してまで体得した企業分析プロセスを、抜け漏れ無く実践していたのです。
しかも、解説がめちゃくちゃ分かりやすいので再現性が高いんです。
企業ごとのビジネスモデルや優位性の説明だけでなく、財務諸表がどのようにリンクしているかも一緒に説明しているので、今まで理解に苦労していた部分がストンと腑に落ちました。
ソリューション営業の基本戦略
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本の概要
多くのトップセールスマンの発想・ノウハウ・経験則が、平均的な営業担当者でも理解して実践できるよう、再現性が高い形で一般化されて書かれています。リクルートで営業担当として働いてきた筆者は、入社当初は営業成績が悪く、何度も会社を辞めようと考えていたそうです。
そこで諦めずに試行錯誤した結果、様々な経験を通して身に付けたノウハウや考え方を駆使して、入社3年目で営業成績上位者の常連になったとのこと。
その後、営業研修事業の立ち上げに参画した際にアメリカの営業研修を研究したところ、自身が経験や感覚でなんとなく身に付けたノウハウが、営業スキルや営業戦略として整理されていることを発見したそうです。
そんな営業における成功法則・定石を余すところなく紹介し、更に上を目指す営業マンだけでなく、営業に苦手意識があるサラリーマンにも役立つ本となっています。
営業そのものに苦手意識があったり、なかなか営業数字が上がらない、という法人営業担当の方に是非オススメです。
wakipedia的この本の読みどころ
僕は社会人1年目で法人営業として配属されたのですが、まあヒドいものでした。上司や先輩からは、「社長に気に入られろ・可愛がられろ」と言われたものの、コミュ障気味僕は、その方法が皆目検討がつかなかったのです。
結果、顧客との心理的距離感を無視して一方的に自社商品の提案ばかりする、典型的な煙たがられ営業マンだったのです。
当然、営業数字もなかなか稼げず、「営業は自分に向いていない」と半ば自暴自棄になっていました。
そのため、この本で僕が知りたかった営業スキルや営業戦略が、誰でも再現可能な形で体系的に学べることに、衝撃を受けました。
特に、
- 「問題解決型の提案営業」という考え方
- 「仮説」を持って商談を進めること
- ビジネスモデルや意思決定プロセスの見極めといった顧客理解のコツ
といった、煙たがられ営業マンだった当時の僕が知りたいことばかりでした。

sansanのCMよろしく「それ、早く言ってよ〜」という気持ちで、もっと早くこの本と出会いたかった…
イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」
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本の概要
外資系コンサルや脳神経科学の研究職、事業会社の最高戦略責任者を渡り歩いた筆者が見出した、「圧倒的に生産性が高い」人に共通する「知的生産の手法」について書かれています。ここでは「イシュー=本当に考えなければならないこと・答えを出すべきこと」と定義されています。
このイシューを見極め、その仮説に対して答えが出るか、答えが出る場合にはどうやって伝えるか、具体的な考え方と一緒にまとめられています。
なお、この本に出てくるロジックツリーやMECE、フレームワークといった概念は初見では分かりにくいので、他の書籍や媒体で改めて勉強することをオススメします。
逆に、このような概念をある程度理解している方は、本書の内容をより深く理解でき、早い段階で実務へ応用できるでしょう。
企画職やコンサル・投資銀行の新入社員の必読書という位置付けのようですが、それ以外の方も、仕事の進め方に対する考え方がガラっと変わるので一読の価値ありです。
wakipedia的この本の読みどころ
この本は、僕が営業職から企画職へ異動した時に、企画職の先輩からの推薦図書(むしろ必読書)として提示された本です。恥ずかしながら、営業職時代はMECEもフレームワークも使ったことがなかったので、「何それ、美味しいの?」状態で訳が分からないまま本書を読み進めていました。
なんとか異動後2年で、会計・財務の知識やフレームワーク、ExcelやPower Pointの活用法等、企画職の業務で必要となる知識・ノウハウを、あらかた身に付けることができました。
そこで改めて本書を読み進めたところ、業務が膨大すぎてタイムマネジメントがうまくいかない、という僕の悩みを解決できるノウハウが書かれていることに気付きました。
本書では、「悩む」ことと「考える」ことを明確に区別し、答えが出ない問題を考えること=悩むことは一切やらない、と言っています。
答えが出る問題で、かつ答えを出す必要性が高い問題(=イシュー)だけに取り組むことが大事だと言うのです。
イシューの定義
答えを出す必要性が高い問題
×
明確に答えを出せる問題
×
明確に答えを出せる問題
ここで僕は、イシューではない(=取り組む必要が無い)業務に、多くの時間を割いていることに気が付きました。
それ以降は、闇雲に業務に取り組むのではなく、まずはイシューは何かを見極めるように意識を変えた結果、業務効率化を実現することができました。
転職と副業のかけ算-生涯年収を最大化する生き方-
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本の概要
短大卒で地方のホームセンターに就職した筆者の、4度の転職と副業を通して獲得した考え方・キャリア論がまとめられています。筆者は、4度の転職で年収240万円→1,000万円を実現し、その転職経験やキャリア観を発信する副業で年収4,000万円を達成、合計年収5,000万円を稼ぐ副業サラリーマンです。
自身の転職経験を踏まえて、転職エージェントの活用方法や職務経歴書・面接でPRすべきポイントを紹介する他、「生涯年収を最大化」する為のサラリーマンと副業を駆使したキャリア形成を紹介しています。
筆者は副業で、転職経験や人材業界での勤務経験を生かしたブログアフィリエイトを展開する等、自身が提唱する「副業=本業の本循環」を身をもって実践しています。
このように自身を具体例として、本業・転職・副業を「かけ算」にして生涯年収最大化を目指す生き方を提唱する本です。
「会社から求められる人材」になる為の考え方を学べる為、転職を考えているサラリーマンは勿論、転職せずに今の勤務先でのキャリア形成を考えているサラリーマンにもオススメです。
wakipedia的この本の読みどころ
僕が転職活動をしていたタイミングでは本書は発売されていなかったのですが、筆者のブログ転職アンテナを参考に転職活動を進めていました。特に、「自分は会社へどのような価値提供ができているのか?」という筆者の視点は、転職活動だけでなく転職先でも意識しています。
また筆者の、「会社に雇ってもらっている」のではなく、「自分ならではの価値を労働力として会社へ提供し、その対価として給料を払ってもらう」というマインドは、僕の考え方を劇的に変えました。
一見するとドライで冷たい印象を抱く方もいるかもしれませんが、給料以上の付加価値を会社へ提供することにコミットし、会社をビジネスパートナーとして捉えているのです。
僕自身、この「会社に提供できる自分ならではの付加価値」という視点で今後のキャリアを考えるようになったので、転職を考えている方にも、現職でのキャリアアップを考えている方にも、是非読んでみてもらいたい一冊です。
6,000円の格安タブレットで電子読書しよう!
「社会人になって明らかに読書量が減った」という方は多いと思います。
凄くよく分かります。そりゃあ仕方ないですよね。
社会人になって、初めての仕事で失敗は絶えず、覚えるべき業務知識は膨大で、読書するような余裕はないですよね。
平日は、毎日疲れ果てて、適当にコンビニや牛丼屋で軽めの夕食を食べて、家に帰ったらバタンキューだしなあ…
休日は、せっかくなので昼過ぎまで寝たいし友達と遊びに出かけたいから、その時間を読書に割きたくないなあ…
若手時代の僕も同じでした。
ただ、同期や同年代のサラリーマンも同じような境遇だと考えると、ここで読書して勉強すれば、周りと差別化して一歩リードできると思いませんか?
スキマ時間を活用しよう!
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ここで、僕も実践した「スキマ時間」を活用した読書を提案します。
これは、通勤時間や外回りでの移動時間といったスキマ時間で読書しましょう、というものです。
スキマ時間を使って、僕は電子書籍として購入した本をタブレットで読んでいました。
紙の本だと、2〜3冊持ち歩くと嵩張る一方、電子書籍だと端末1台さえあれば何十冊も持ち歩けますからね。
勿論、電子書籍はスマホでも読めますが画面が小さく読みづらいので、僕は6,000円で買える小型の格安タブレットAmazon Fire7を購入し、読書専用端末として活用しています。
Amazonの端末なので電子書籍リーダーも原則Kindleしか使えないのですが、裏ワザを使って、Google Playから楽天koboアプリをダウンロードして利用しています。
iPadと比べると画面の鮮明度は劣り、特に雑誌は読みづらさが否めないAmazon Fire7ですが、文字や図表がメインの書籍であれば問題なく読めます。
また、6,000円と格安なので、結構思い切った使い方もできます。
僕は入浴して湯船に浸かっている時にも、Amazon Fire7を持ち込んで読書しています。
流石に防水機能はついていないので、ジップロックに入れて浴室に持ち込み、湯水につけないように注意しています。
このように、スキマ時間を快適な読書タイムに変えてくれるAmazon Fire7、僕はもう手放せませんね…笑
金融ジャンルのオススメ本についての記事はこちら。



